団員インタビュー Vol.8 チェロ 前田 哲男

団員インタビュー第8回目は、チェロの前田 哲男(まえだ てつお)さんです!

チェロは弦楽器の中でコントラバスとともに低音部を担いますが、音域は4オクターブほどと非常に広いため、メロディを奏でたり、伴奏を受け持ったりと、あらゆる役割をこなす、大変“おいしい”楽器です。

前田さんが楽器を始めたきっかけやシュタフィルの印象、また今回の演奏会の意気込みなど、お話しいただきました!

楽器はいつ始められたのですか?


 シュタールフィルの方は幼い頃から楽器を始められた方が多そうなので恐縮なのですが、私は大学入学の時からチェロを始めました。それ以前の楽器経験は、小学生の頃にピアノをすこしかじっていだだけです。ピアノは姉が習っていたので自分も興味を持って始めてみましたが、全然練習はせず、サッカー少年でした。

 その後、色々な変遷を経て大学でオーケストラデビューをしました。大学オケに所属していた4年間はほぼ独学で弾いていました。卒業後、チェロをこれからも続けるならしっかり弾けるようになりたいと思い、レッスンに通い始めました。いまでも月に数回の頻度で通っています。レッスン数が多く、PDCAの回転が早いため、乗り越えても乗り越えてもスランプ状態でしんどいこともありますが、反面まだまだ伸びしろがあると感じられるので安心することもできます。いつかはハインリヒ・シフ(チェリスト)のように弾けると信じて頑張ります。根気よくレッスンしていただいている先生に感謝ですね。


大学卒業後はどんな音楽活動をされていましたか?


 ベルリンフィルの12人のチェロアンサンブルに憧れて、神戸を中心に活動しているチェロアンサンブルチームに所属していました。

 オケでのチェロは基本低音パートを担当していますが、チェロだけのアンサンブルでは慣れない高音パートも弾かなくてはなりません。編曲者がドSで大変苦しめられましたが、高音に対する免疫はだいぶつきました。

 またオケとは違い1人1パートのため、音楽に対する責任が比較的重く、メンタル面でも鍛えられました。今回の演奏会はチェンバーオケ且つ古典のため、チェロには高音もソロもありませんが、その時のような責任感を持って、一音一音丁寧に演奏したいと思います。

シュタール・フィルハーモニー管弦楽団にはどのようなきっかけで入団されたのですか?


 そのチェロアンサンブルでコントラバスで出演されていた久保さんにお誘いいただき、その流れでシュタールフィルに入団させていただきました。

全てのパートの演奏技術の高さと、一回一回の練習の濃さに惚れました。


シュタール・フィルハーモニー管弦楽団の特色は何だと思いますか?


 音楽に対するストイックさと、音楽を楽しむことを両立できることだと思います。一般的には、ストイックにウエイトをおくと音楽を楽しむことを忘れてしまい、楽しむことにウエイトを置くと、曲の完成度が高くはなくなってしまいます。しかし、このオケではストイックな面と楽しむ面どちらも両立できていると思います。

 その理由は、各プレーヤーのレベルの高さと、お互いに演奏で刺激し合えている事、そして大山先生の的確で説得力のある指示の中にも、ユニークさがあることだと思います。


大山先生と共演されるのは始めてですか?


 前回のシュタフィルの演奏会で合宿に参加した時にトレーナーとして指導してもらいましたが、演奏会で振っていただくのは初めてです。合宿では新世界の2楽章を振っていただいたのを特に覚えています。大山先生に振っていただいただけで、特別な指示があるわけでもなく、オーケストラの響きが全く別物になりました。棒が変わっただけでこんなに変わるものかと、驚きでした。今回の演奏会は一度に2人の指揮を楽しめるため、オーケストラがどう変わるか、見所の一つだと思います。

最後に、どのような演奏会にしたいか抱負をお願いします。


 曲を表現することは勿論ですが、聴きに来て下さるお客様に、生演奏でしか味わえない音楽体験をお届けしたいです。昨今の科学技術の進歩で、様々な音源をよりリアルに近い形で触れる機会が増えました。そのような中で、あえて会場までお越しいただく方、特にクラシックに馴染みのない方には特別な体験を持ち帰っていただきたいと思っています。それは"響き"です。

 いくら技術の進歩で音質が良くなっても、いくら再生機器を高価な物にしても、目の前で楽器が鳴って、共鳴して、それをホールが客席に届ける"響き"というのは、科学技術では再現しきれない特別な物だと思っています。

 ただし"質の良くない"響きだと、睡魔となって襲いかかってしまいますが…(笑)。

 "響き"をより上質にする要素としては、音程、チューニング、弦楽器では弓の適度な圧力やスピード、弦との角度、ヴィブラートなど様々ありますが、一番重要なのはオーケストラの"一体感"です。気持ちが一つにまとまることで、不思議と豊かな響きを作り出してくれます。心を一つに演奏できるよう、大山先生ご指導のもと楽譜に真摯に向き合うとともに、ノミニケーションも大切にしていきたいと思います。

 本番当日はお客様皆様に、少しでも上質な"響き"をお届けできるよう心血注いで頑張ります。


前田 哲男 (まえだ てつお) 


1993年生まれ、静岡県静岡市出身。

小学生の頃はサッカー少年、中学高校ではバスケットマンとして活躍。

滋賀大学経済学部に進学、滋賀大学オーケストラ部に入部。

滋賀大学卒業後、京都の化学メーカーに入社、人事部に配属。仕事の傍らレッスンに通い、チェロの上達に勤しむ。

シュタール・フィルハーモニー管弦楽団

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